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QRコードの怖い話 QRコードはいろんなところに普及。ひょっとすると将来墓石にも・・ ホラーIQ - 無料 ダウンロードなし


QRコードの怖い話 QRコードはいろんなところに普及。ひょっとすると将来墓石にも・・

最近の墓地はハイテクだ。墓石の一角に、ひっそりと小さなQRコードが刻まれている。

「デジタル墓参りか。母さんらしいな」 健一は、一年前に亡くなった母の墓の前に立っていた。仕事が忙しく、ようやく訪れた三回忌。

墓石にスマホをかざすと、専用のチャット画面が立ち上がった。 『健一、よく来たわね』 画面に表示された母の言葉に、胸が熱くなる。生前のSNSの投稿やメールからAIが学習し、本人の口調を再現するサービスなのだろう。




「母さん、仕事が辛いよ……」 健一が愚痴をこぼすと、AIの母は的確で優しい言葉を返してくれた。まるで本当に会話しているようだ。

しかし、話が核心に触れようとした時、不穏なノイズが混じり始めた。 『健一。実は……あの家の床下に、あなたに渡したかったものが……』 「え? 遺産のこと? 母さん、何があるの?」 前のめりになる健一。しかし、肝心の場所を聞こうとした瞬間、画面がフリーズした。

『――これ以上の会話には、プレミアム・コネクトが必要です――』 無機質なシステムメッセージが、感動的な再会に水を差した。




「結局、金かよ……」 健一は毒づきながらも、指が勝手に「購入」ボタンを押していた。

母の遺産が見つかれば、課金分などすぐに取り返せる。 だが、決済を終えた瞬間に表示されたのは、想像していた「家の間取り図」ではなかった。 真っ赤な背景に、太字で記された『追加オプション:実体化プラン・確定』の文字。

足元で、ズズッ……と石が擦れる音がした。 見れば、墓石に刻まれたQRコードが、まるでもがく生き物のように歪み、蠢いている。 『健一。会いに来てくれて、ありがとう……』 スマホから流れたのは、AIの合成音声ではない。

地底から響くような、湿り気を帯びた本物の母の声。 絶叫して逃げようとした健一の足首を、ひび割れた地面から突き出た、土まみれの「指」が強く掴んだ。 スマホに最後の通知が届く。 『商品(母)の受け取りが完了しました。返品・返金はできません』

ここに掲載されている怪談はフィクションでいかなる個人・団体と関係ありません

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