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エレベーターの鏡 :ホラーIQ


HORROR IQ



エレベーターの鏡

夜中、マンションのエレベーターに一人で乗った。
扉が閉まり、鏡に映る自分をなんとなく見た瞬間、違和感に気づく。

――笑っていない。

私は無表情なのに、鏡の中の自分がにたりと笑っている。
恐怖で動けずにいると、エレベーターが突然止まった。
表示はどの階にも合っていない数字を示している。

鏡の中の自分が先に動き、扉の向こうへと歩き出した。
扉は開いていないのに、鏡の向こう側だけが開いている。

「来い」と唇が動いた瞬間、照明が消え、暗闇に閉じ込められた。
次に明かりが点いたとき、鏡の中に私の姿はなかった。
(※パソコンのエッジで読み聞かせ機能を使うには、Ctrl+Shift+U」を押します。)


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