古本の日記 :ホラーIQ

古本の日記
古本屋で見つけた、擦り切れた革表紙の日記を買った。
帰宅して読み進めると、持ち主の生活が丁寧に記されている。
だが後半になるにつれ、文は乱れ、内容も怪しくなる。
「毎晩、押し入れから声がする」
「窓の外に同じ顔が立っている」
やがて日記は一日ごとに短くなり、最後のページには一文だけが大きく書かれていた。
――『今日、この日記を読んでいるあなたの後ろに立っています』
背筋が凍りつき、慌てて振り返ったが誰もいない。
しかし日記を再び見ると、最後の行にインクのような新しい文字が滲んでいた。
――『振り返ってくれてありがとう』
(※パソコンのエッジで読み聞かせ機能を使うには、Ctrl+Shift+U」を押します。)古本屋で見つけた、擦り切れた革表紙の日記を買った。
帰宅して読み進めると、持ち主の生活が丁寧に記されている。
だが後半になるにつれ、文は乱れ、内容も怪しくなる。
「毎晩、押し入れから声がする」
「窓の外に同じ顔が立っている」
やがて日記は一日ごとに短くなり、最後のページには一文だけが大きく書かれていた。
――『今日、この日記を読んでいるあなたの後ろに立っています』
背筋が凍りつき、慌てて振り返ったが誰もいない。
しかし日記を再び見ると、最後の行にインクのような新しい文字が滲んでいた。
――『振り返ってくれてありがとう』
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