二人の母 :ホラーIQ

二人の母
夕食時、台所から母の声がした。
「ご飯できたわよー」
リビングにいる母に「呼んだ?」と尋ねると、母は怪訝そうに首を振った。
「呼んでないよ。でも今、玄関から私の声がしたでしょう?」
血の気が引き、玄関へ向かうと、もう一人の母が立っていた。
無表情で、口元だけが引きつるように笑っている。
「ご飯、できたのよ」
その声は確かに母の声。
慌てて後ろを振り向くと、本物の母が蒼白な顔で私を引き戻した。
再び玄関を見ると、もう誰もいなかった。
ただ、靴箱の上に母と同じスリッパが、もう一組置かれていた。
(※パソコンのエッジで読み聞かせ機能を使うには、Ctrl+Shift+U」を押します。)夕食時、台所から母の声がした。
「ご飯できたわよー」
リビングにいる母に「呼んだ?」と尋ねると、母は怪訝そうに首を振った。
「呼んでないよ。でも今、玄関から私の声がしたでしょう?」
血の気が引き、玄関へ向かうと、もう一人の母が立っていた。
無表情で、口元だけが引きつるように笑っている。
「ご飯、できたのよ」
その声は確かに母の声。
慌てて後ろを振り向くと、本物の母が蒼白な顔で私を引き戻した。
再び玄関を見ると、もう誰もいなかった。
ただ、靴箱の上に母と同じスリッパが、もう一組置かれていた。
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