小泉八雲の怖い話 生霊 :ホラーIQ

小泉八雲の怖い話 生霊
ある瀬戸物店に、才気ある若者が手代として迎えられた。
甥にあたる彼の働きで、店は日に日に繁盛し、主も番頭も大いに喜んだ。
だが七か月ほどして、若者は不思議な病に倒れる。
名医を呼んでも原因はわからず、夜な夜な魘され、衰弱していくばかりだった。
やがて彼は番頭にだけ打ち明けた。
「私はこの家の奥方に憎まれております。眠れば、あの人の姿が喉を絞めに来るのです……」
番頭が主人に伝えると、奥方は蒼ざめ、そして涙ながらに告白した。
「そうです、あの男を憎んでおりました。利口すぎて、いずれ我が子の継ぐべき家を奪うだろうと……。死んでほしいと、幾度も念じました」
そこで主人は若者を遠い支店に移し、やがて病も癒えた。
(※パソコンのエッジで読み聞かせ機能を使うには、Ctrl+Shift+U」を押します。)ある瀬戸物店に、才気ある若者が手代として迎えられた。
甥にあたる彼の働きで、店は日に日に繁盛し、主も番頭も大いに喜んだ。
だが七か月ほどして、若者は不思議な病に倒れる。
名医を呼んでも原因はわからず、夜な夜な魘され、衰弱していくばかりだった。
やがて彼は番頭にだけ打ち明けた。
「私はこの家の奥方に憎まれております。眠れば、あの人の姿が喉を絞めに来るのです……」
番頭が主人に伝えると、奥方は蒼ざめ、そして涙ながらに告白した。
「そうです、あの男を憎んでおりました。利口すぎて、いずれ我が子の継ぐべき家を奪うだろうと……。死んでほしいと、幾度も念じました」
そこで主人は若者を遠い支店に移し、やがて病も癒えた。
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