押し入れの声 :ホラーIQ

押し入れの声
新しいアパートに越してきて数日。夜になると決まって押し入れの奥から子供の笑い声が聞こえるようになった。最初は気のせいと思ったが、声は夜ごとにはっきりしていく。意を決して扉を開けても、中は真っ暗で何もいない。しんとした静寂が広がり、閉めるとまた笑い声が始まった。
ある晩、布団に潜っていると、背中に小さな手が絡みついてきた。驚き飛び起きようとした瞬間、耳元で「もう一緒に入れて」と幼い声が囁く。慌てて振り返ったが誰もいない。
しかし押し入れの隙間から赤い光がにじみ、二つの目がこちらを覗いていた。息を呑んで固まる中、押し入れの扉がギィと軋みながら開きかけた。翌朝、恐る恐る押し入れを開けると、中には濡れた子供の靴が一足だけ、泥だらけで置かれていた。
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ある晩、布団に潜っていると、背中に小さな手が絡みついてきた。驚き飛び起きようとした瞬間、耳元で「もう一緒に入れて」と幼い声が囁く。慌てて振り返ったが誰もいない。
しかし押し入れの隙間から赤い光がにじみ、二つの目がこちらを覗いていた。息を呑んで固まる中、押し入れの扉がギィと軋みながら開きかけた。翌朝、恐る恐る押し入れを開けると、中には濡れた子供の靴が一足だけ、泥だらけで置かれていた。
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