位牌の名前 :ホラーIQ

位牌の名前
祖母の家で法事があった。
仏壇にずらりと並ぶ位牌を眺めていると、ふと一つに違和感を覚える。
裏返してみると、そこにはまだ生きているはずの自分の名前が墨で書かれていた。
思わず声を上げると、祖母がやってきて優しく笑った。
「それはね、いずれあなたが来るときのために、もう準備してあるのよ」
冗談だと思いたかった。
だがその位牌には今日の日付がしっかりと記されていた。
次の瞬間、天井からぽとりと蝋燭の蝋が落ちて、私の手の甲を焼いた。
見上げると、仏壇の奥の闇から無数の手がこちらを伸ばしていた。
(※パソコンのエッジで読み聞かせ機能を使うには、Ctrl+Shift+U」を押します。)祖母の家で法事があった。
仏壇にずらりと並ぶ位牌を眺めていると、ふと一つに違和感を覚える。
裏返してみると、そこにはまだ生きているはずの自分の名前が墨で書かれていた。
思わず声を上げると、祖母がやってきて優しく笑った。
「それはね、いずれあなたが来るときのために、もう準備してあるのよ」
冗談だと思いたかった。
だがその位牌には今日の日付がしっかりと記されていた。
次の瞬間、天井からぽとりと蝋燭の蝋が落ちて、私の手の甲を焼いた。
見上げると、仏壇の奥の闇から無数の手がこちらを伸ばしていた。
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