公園のブランコ ：ホラーIQ

公園のブランコ

深夜の公園で、一人の少女がブランコに座っていた。
月明かりに照らされ、長い髪が風に揺れている。

心配になり「大丈夫？」と声をかけると、少女は振り向かずに消えた。
まるで霧が晴れるように、その姿は音もなく消滅したのだ。

呆然としてベンチに腰を下ろした瞬間、隣に湿った気配を感じた。
足元を見ると、泥だらけの靴跡が自分の隣からベンチの下へ伸びている。

次の瞬間、耳元で子供の笑い声が響いた。
振り向くと、誰もいないのにブランコだけが大きく揺れていた。

それでも目を離せずにいると、背後から冷たい手が肩を掴んだ。