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夜行バス :ホラーIQ


HORROR IQ



夜行バス

夜行バスで長距離移動をしていた。

深夜、車内の暗さに目を覚ますと、隣の席の乗客がいなくなっていた。

周囲を見渡すと、どの座席も空っぽで、車内には自分ひとりしかいない。

奇妙に思い前方を見ると、運転席もまた無人だった。にもかかわらず、バスは一定の速度で道路を進んでいる。

車体は静かで、エンジン音さえほとんど聞こえない。

不安に駆られ窓を覗いた瞬間、血の気が引いた。

窓ガラス一面に無数の顔が貼りついていたのだ。

青白く、笑いながら目を見開いている。

息が止まるような恐怖に後ずさると、耳元で笑い声がこだまのように響く。

振り向くと、空席だったはずの隣の席にその顔がひとつ、にたりと笑って座っていた。

次の瞬間、残りの座席も次々と埋まっていき、同じ顔が整然と並び、全員が私を見つめていた。
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